記帳代行は基本やりません。

佐倉市で税理士事務所を開業している中村裕史税理士事務所の代表中村です。

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

当事務所は基本記帳代行はしておりません。(料金案内にも金額は載っていない理由は基本しないからです。)

なぜしないのかと言うと・・・

1.経営者自身が数字を知らないと適切な経営判断ができない
2.内部不正が起こりやすい
3.正しい決算書ができない
4.税理士がアドバイスできない
5.税理士を変えることができない

といったことが考えられます。

経営者自身が数字を知らないと適切な経営判断ができない

利益=お金・・・ではありませんよ!(社長様はこのように考えている方もいらっしゃいます💦)
現時点で企業の現預金はいくらありますか?
売掛金の回収漏れはありませんか?
自社の借入金の利息は何%ですか?
自社の労働分配率は何%ですか?
自社の月商はいくらですか?

すごく基本的なことですが、上記すらしっかり把握されていない方も多々いらっしゃいます。
家庭でも同じですが、預貯金がいくらあるかわからないのに不動産や車を購入できませんよね?
数字という客観的な指標があるからこそ、それをもとに判断できるのです。

内部不正が起こりやすい

過去に何度がそのような事例を聞いたことがあります。不正のほとんどが経理の方です。経営者は記帳を経理の方に任せてもよいですが(経営者がしっかり理解することが大前提)定期的に現預金を中心にチェックしてください。
経理の方が不正に手を染めてしまうのにはそのような環境を作り出した経営者の責任でもあります。 税理士の方がすべてチェックするのは不可能ですので日ごろから習慣をつけることが大切です。

正しい決算書ができない

記帳代行の場合、領収書を渡されたら基本的にその通りに記帳します。もちろんすぐ判断ができるものでも勝手な判断はできませんので💦その場合科目等もあやふやになりますので、前年比比較や構成比等の信頼性は落ちます。つまり正しい決算書でなければ正しい経営判断はできないのです。

税理士がアドバイスできない

記帳代行に時間をとられるため、経営アドバイスがなかなかできません。記帳代行を請け負う税理士の方は20~30件の顧問先をもっていますので、ほとんどの時間は記帳代行となってしまいます。もちろん大手であればアルバイトの方に記帳してもらうこともありますが、精度は落ちます。

税理士を変えることができない

記帳代行の場合、税理士を変更すると一から同じことをお伝えすることが多くなるため、むやみに変更はできないことが多いです。また科目の判断についても同じではないので、過去の決算書との科目の整合性がとりづらいです。

経理がしっかりでき、経営者も知識がある場合は倒産リスクは非常に低くなります。
会社を強くしたいという方がいらっしゃいましたらまずは経理をご自身でやってみるのはいかがでしょうか♬

【編集後記】

明日は成田青色申告会で、税務相談をしてきます。少しでも皆様のお役に立てるよう頑張ってきます♪

 

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