融資5原則とは

佐倉市で税理士事務所を開業している若手税理士の中村裕史です。

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融資5原則

金融機関が融資をするにあたり、その可否の判断としているものが融資5原則といわれるものであり、具体的に言うと「公共性」「安全性」「収益性」「流動線」「成長性」の5つがあります。もちろんそのほかに社長の性格・人柄や外部環境等といった定性的な側面も加味されます。逆に言うとこれをうまく利用することで、より好条件の融資を受けられる可能性があるのです。

「公共性」(定性的)

公共性の原則とは、銀行の融資は公共の福祉に役立つものでなければならず、世間から非難を受ける目的(例:風俗業)については融資はおりません。基本的に該当する企業は少ないかと思いますので、それほど意識する必要はありませんが、事業概要で自社が社会的な公共性が高い事業であることはアピールすることは必要となります。

「安全性」(定量的)

金融機関が融資した資金を確実に回収することができるということが安全性の原則です。つまり、返済能力と返済意思がある人に対して融資がおりやすくなります。返済能力は流動比率・当座比率・現預金月商倍率・当期純利益+減価償却費・キャッシュフロー計算書といった返済余力と、人的保証・物的保障などの担保価値から判断します。
もちろん人的保証・物的保障などの担保価値による返済は返済労力(人的コスト)が大きく、物的担保による回収は民事執行法による手続きが必要であり、時間もかかることから返済余力の方が重視されます。
返済余力については、決算書を見てすぐ計算できますので当期純利益+減価償却費(費用になりますが、現金の支出はないため)をまず見ます。ただし、これでは正確な返済余力はわかりませんので、キャッシュフロー計算書にてさらに確認することとなります。(売上代金が未回収であったり、棚卸資産が膨らんでいる可能性もありますので)したがって詳細なキャッシュフロー計算書を事前に作成しておくことにより、金融機関の担当者の信頼を得ることができます。
担保価値で最も金融機関に好まれるものは信用保証協会の保証です。信用保証協会の保証がおりれば金融機関は確実に融資金額を回収(責任共有の場合は80%)できるため、最初の融資の際は、信用保証協会の保証付き融資となることが一般的です。プロバー融資(保証なし)は財務体質の良い会社です。ただし金融機関はリスクを最小限にするため、信用保証協会の保証付き融資をすすめてきますので、まずはプロパー融資の交渉をすることも大事です。(財務体質が芳しくない場合はやめましょう💦)

「収益性」(定量的)

企業の資本効率や利益を獲得しているかということが収益性です。借入金の返済原資はあくまで利益です。金融機関は赤字には非常に敏感です。2期連続赤字の場合は要注意先(自己査定による債務者区分)となり、融資を受けることは難しくなるでしょう。ただし融資がおりないわけではありませんので、一時的な赤字であることや将来の経営改善計画を示して、将来利益が出ることを相手に伝えることが重要となります。
収益性は、売上高経常利益率・総資本経常利益率・資本回転率といった指標があります。借入が今後必要で、赤字が見込まれる場合は早めに融資の申し込みをすることも大事です。(そのためには日々の経理が必須です)

「流動性」(定量的)

流動性は2つの面があり、会社側と金融機関側です。会社側としては流動背が高い(現預金に近いもの)ほうが、業績が悪化したときに資金の回収がしやすいことがあげられます。主な指標としては流動比率・当座比率となります。つまり流動性が高いほど返済余力が大きいことも示しています。金融機関側としては預金者から預かったお金を融資して運用していることから、預金をすべて長期間の融資に回していたら預金の引き出しに応じることができません。ある程度預金と貸金の流動性を勘案して融資を行わなければならないということになります。ただし現在の経済状況では銀行は預貸率が地方銀行で70%と預かったお金の30%は余っている状況ですので、それほど重要視されません。

「成長性」(定量的・定性的)

将来会社がどの程度の成長を見込めるかというのが成長性です。成長性の指標は売上高や過去の増加率(経常利益増加率)と将来的な市場環境を加味して判断します。創業融資についてはこの成長性が最も重視されるものとなります。将来の利益計画や将来キャッシュフロー計算書を作成し、将来性のある会社であることをアピールすることも大事となってきます。

最後に・・・

上記の5原則については、絶対ではありません。ほとんどの項目は決算書を見ることにより数値化されます。つまり過去の結果から評価するわけです。将来については事業概要書、利益計画、将来キャッシュフロー計算書であることは言うまでもありません。金融機関は貸したお金を返済できるかという点を見てきます。将来返せるという印象を与えるためには将来の青写真が一番大事になります。融資の申し込みをする際には、万全の準備をしてから申し込むことも大事になります。融資を受けたいけどどうしたらいいかわからないという方はぜひ当事務所までご連絡ください。

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